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朝の連続テレビ小説 『ひよっこ』 [TV]

『ひよっこ』が大好きで楽しみにしています。

いま特に気に入ってる登場人物は、さおり(本名・米子)
あのマシンガントークがかわいい。
好きってストレートに押しまくるところが
あつかましいのになぜかかわいい。

へそまがりの由香(ぱるる)もかわいい。
由香を見る佐々木蔵ノ介さんの
やさしい眼差しがすてき。

岡田惠和さんの脚本が好きです。
(でも朝ドラ視聴の習慣がなくて『ちゅらさん』は
見ていなかった。惜しいことしました。)
最近では『最後から二番目の恋』がとてもよかった。
一番はじめに名前を覚えたのは
映画『いま、会いにゆきます』のクレジット。

この方の脚本の心情をあらわす話し言葉の選び方とか
掛け合いの呼吸とか、
会話の自然な流れの作り方がいいなといつも思います。
そして優しい。

今週はおとめたちが再登場しますね。

物語は終盤に差し掛かってます。
印象に残った場面はたくさんあります。

宗男が戦場での体験を語るシーン。
そこにいる全員が涙ぐんでいたけれど
みねこ子だけは泣かない。
笑って生きていこうと決めている宗男を
みね子はそばにいて知っていたから。
どうしてそうなったか理由は知らなかったけれど
笑っている宗男に救われたから。
だからこの場面でみね子だけは泣かずに微笑む。

有村架純の演技はとても安定しています。

川本世津子(菅野美穂)と美代子(木村佳乃)の
緊迫した場面。
夫を取り戻そうと必死の美代子、
すでに心を決めている世津子。
せつないふたりの演技に目が離せなかった。

そして翌週、自宅に戻った美代子が
「奥茨城母の会」を緊急開催。
東京でのできごとを語るかたちで
美代子の心のうちを丁寧に描写する。

久しぶりに会った夫の実の様子を見て
「ああやっぱりこの人のこと好きだなあって思ってさ
もう大好きだなあって」
「もう一回、わたしのこと好きになってくれっかな・・・
なってほしいなって、思ってさ・・・」

川本世津子のひらがなだらけの手紙が届く。
学校に通ったことがないと言っていた世津子。
実と出会って雨男さんと呼んで一緒に暮らし
「初めて 早く家に帰りたいと思った・・・
生きてきて、はじめて・・・」
華やかな世界にいるけれど
決して順風満帆に生きてきたのではないとわかります。


今は人生の夏休み。

きっとまた、女優の仕事に戻っていくことでしょう。


* * *



レトロな衣装が大好き。

衣装監修は宮本茉莉さん。古着も使っているそうですね。

島谷さんとデートするみね子、ピンクのブラウスがお似合いです。

帽子、斜めがけバッグ、靴も、かわいかった。


IMG_1300.PNG
由香のニットはとくにかわいい。


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今回の朝ドラは熟練作家の技を堪能できて
安心して観ていられます。
前二作はちょっとつらかった。


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名女優 [TV]

『ひよっこ』と『やすらぎの郷』を見ていると
他のドラマを見ることが難しくなる。
どうしても出来映えをくらべてしまうので。
(録画したドラマを見る時間が限られているという意味でも)

『ひよっこ』
主人公が暮らすあかね荘の大家の富さん。
赤坂の元売れっ子芸者だった女性を演じるのは
白石加代子さん。
ゆったりしたセリフまわしの独特の間に惹きつけられます。

かつての恋人との濃密な日々を
うっとりと語る富さんが素晴らしかった。
愛すべき大女優。


『やすらぎの郷』
認知症で周りを振り回す往年の大スター
シャンソンの女王と呼ばれた及川しのぶを演じるのは
有馬稲子さん。

トラブルメーカーとしての役割ゆえに
好感を持ってみることができず
あまり演技が印象に残りませんでした。


しかし、有馬稲子さんはまぎれもない名女優でした。
ドラマの中でマリー・ローランサンの詩を朗読したのは
及川しのぶではなく、有馬稲子。

詩を読む呼吸、絶妙に変化する抑揚。
すばらしかった。


「死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です」



海辺をさまよう九条摂子(八千草薫)は綺麗だった。
この作品のヒロインは
八千草薫だったのですね。


『やすらぎの郷』については
どうしても共感できない部分があって
惰性で見ていた時期もあったのですが、
見続けていてよかった。


『ひよっこ』と『やすらぎの郷』を
同時期に見ることができるなんて
これほど多くの名演技を見ることができるなんて
めったにない幸福なことだと思います。





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『今日の人生』 益田ミリ [読書]

「どうしようもなく腐ってしまいそうな日も、
明日の自分がまた新しい人生を始めてくれる」


益田ミリさんが、タイトル「今日の人生」に込めた思いだ。
               「朝日新聞の記事より引用」

益田ミリさんのイラストは見覚えがあったのですが
文章を読んだのは朝日新聞の連載が初めてでした。

金曜日の朝刊、生活面に掲載されている
「オトナになった女子たちへ」
漫画家の伊藤理佐さん、イラストレーターの益田ミリさんが
交互に執筆する日常を切り取ったエッセイ。
いつも楽しみにしています。

心がささくれたときの話のいくつかが印象に残ります。

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心がささくれ、むなしくなり、カフェに入って休憩しても
虚しさは消えず、夜になり、渋谷の人ごみをうろうろ。

「レンタルビデオ屋の前を通ったとき」
「ベイマックスが立っていたのです」
「本当は抱きつきたいような気持だったんだけど」
「ちょっとさわって その場を去ったのでした」

ほんの少し、ほんの少しだけ心が軽くなった。

「もしもわたしが映画『ベイマックス』を観ていなければ、」
「あれはただ、レンタルビデオ屋に飾られている
バルーン人形なのです」
「けれど、わたしは、ベイマックスを知っていて」
「彼が人を傷つけることを禁じられた
優しいロボットであることも知っていたのです」

「知っていることが わたし自身の助けになった」

「そういうものが、数多くあればあるほど」
「それらが支えとなり
倒れずに済んでいる
ということもあるのだと思ったのでした」

「映画や、音楽や 芝居や
そして、本を読むことは

自分の世界に「手すり」をつけている

そういうことなのかもしれません」

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半世紀以上生きてきて、いろいろなことがあったけれど
なぜ私は倒れずにすんだのだろう
なぜ心が折れずにここまでこれたのだろうと
ふと、思う時があります。
益田ミリさんの文章は、ストンと胸に落ちました。
答えが見えた気がしました。

わたしに「手すり」をつけてくれた
あらゆることに感謝したい気持ちです。

そして、わたしが10年以上にわたって書いてきた
このブログは「手すり」の記録だったんだなと
思ったしだいであります。

 

 

今日の人生

今日の人生

  • 作者: 益田ミリ
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 



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