So-net無料ブログ作成
検索選択

ブラック・スワン [外国映画]

スリリングな映画でした。
容赦なしのクールな描き方なのに、
こうまで巧みに作られたら、いっそ清々しい。

本当に『天人唐草』と『アラベスク』だったわ!
…わかる人しかわかんない謎の感想でした。。。

山岸凉子の『天人唐草』
厳格な父親に「女は女らしく」と育てられ
特に性的なタブーに縛りつけられた娘が
自らも呪縛を解くことから目を背け続けた果てに
崩壊していくという物語。
その転落の様があまりにもインパクトが強くて怖くて
ほとんど読み返してないにも関わらず
心に突き刺さっている作品です。

『アラベスク』
バレエ漫画の傑作。
主人公ノンナがつまずくのは「瀕死の白鳥」
精神的に幼く、情緒的な理解力に乏しいために
繊細な表現力が要求される踊りが苦手なのでした。

映画の主人公・ニナの前に立ちはだかるのは
「白鳥の湖」の黒鳥パート
官能的に踊ることは困難だった。
ニナは母の期待に応えるべく生きてきた。
母は元バレエダンサーで自分の夢を娘に託し
過剰に娘を支配しようとする。
いつまでも聞き分けのいい子どもでいることを強いられ
それをはねのけるために戦うこともしなかったニナに
大人の女性としての経験などあろうはずもなく
セクシャルな踊りを要求されても無理なわけで。
抑圧され続けた自我にやっと気づいたが
長い間閉じこめていたものを
そう簡単に解き放つことはできない。

引き裂かれた心がスクリーンに映しだされる。

ニナの不安げな表情が執拗に強調される。
だからこそ最後の恍惚の表情が壮絶に美しく胸に迫る。

ナタリー・ポートマンはほぼ出ずっぱりで、
アカデミー主演女優賞は当然と思わせる演技でした。

スターウォーズエピソード3での
儚げなアミダラの表情がオーバーラップしましたが
エピソード1の凛々しいアミダラ女王の顔も見え隠れする。
ニナは激しいものを身のうちに抱えているようです。
だからこそなおさら混乱の極みに陥る。

う~ん、よくできた映画でした。

見終わってふぅ~っと力が抜けました。
緊張感、ハンパなかったです。


black_swan.jpg


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

sknys

「山岸凉子展 光(てらす)」(弥生美術館 9月30日~12月25日)に行って来ました。
「初展示を含む原画約200点を一挙公開」と謳っているけれど、
前・中・後期(前・後期は同じ展示内容)で60点以上の展示入れ替えがあります。
もう1回観に行かなくっちゃ^^;

「アラベスク」山岸凉子展 「光 -てらす-」 ―メタモルフォーゼの世界― 弥生美術館
https://www.youtube.com/watch?v=N2gSL2j0NIA
by sknys (2016-11-14 19:08) 

miyuco

弥生美術館・・・
ちょっと距離的にハードルが高いですわ・・・
美麗な原画は観たいけど
by miyuco (2016-11-18 20:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0