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『今日の人生』 益田ミリ [読書]

「どうしようもなく腐ってしまいそうな日も、
明日の自分がまた新しい人生を始めてくれる」


益田ミリさんが、タイトル「今日の人生」に込めた思いだ。
               「朝日新聞の記事より引用」

益田ミリさんのイラストは見覚えがあったのですが
文章を読んだのは朝日新聞の連載が初めてでした。

漫画家の伊藤理佐さん、イラストレーターの益田ミリさんが
交互に執筆する日常を切り取ったエッセイ。
金曜日の朝刊、生活面に掲載されている
「オトナになった女子たちへ」
いつも楽しみにしています。

心がささくれたときの話のいくつかが印象に残ります。

lbl レンガ.gif

心がささくれ、むなしくなり、カフェに入って休憩しても
虚しさは消えず、夜になり、渋谷の人ごみをうろうろ。

「レンタルビデオ屋の前を通ったとき」
「ベイマックスが立っていたのです」
「本当は抱きつきたいような気持だったんだけど」
「ちょっとさわって その場を去ったのでした」

ほんの少し、ほんの少しだけ心が軽くなった。

「もしもわたしが映画『ベイマックス』を観ていなければ、」
「あれはただ、レンタルビデオ屋に飾られている
バルーン人形なのです」
「けれど、わたしは、ベイマックスを知っていて」
「彼が人を傷つけることを禁じられた
優しいロボットであることも知っていたのです」

「知っていることが わたし自身の助けになった」

「そういうものが、数多くあればあるほど」
「それらが支えとなり
倒れずに済んでいる
ということもあるのだと思ったのでした」

「映画や、音楽や 芝居や
そして、本を読むことは

自分の世界に「手すり」をつけている

そういうことなのかもしれません」

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半世紀以上生きてきて、いろいろなことがあったけれど
なぜ私は倒れずにすんだのだろう
なぜ心が折れずにここまでこれたのだろうと
ふと、思う時があります。
益田ミリさんの文章は、ストンと胸に落ちました。
答えが見えた気がしました。

わたしに「手すり」をつけてくれた
あらゆることに感謝したい気持ちです。

そして、わたしが10年以上にわたって書いてきた
このブログは「手すり」の記録だったんだなと
思ったしだいであります。

 

 

今日の人生

今日の人生

  • 作者: 益田ミリ
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 



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