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シン・ゴジラ [日本映画]

おもしろかった!

お盆休みに時間の空きがあったら
ぜひ映画館でご覧になってみてください。
おもしろくて、希望がもてる映画です。

以下、まだ観てない方に迷惑をかけないように
書いていきたいと思います。

家族愛、君のためなら死ねる、
混乱の中で出会い恋に落ちる、
ありません。
ああなんて清々しいこと。

官邸の対策本部
各省庁の対策本部
自衛隊への災害派遣要請のプロセス
治安出動か防衛出動か

東日本大震災の膨大な記録資料を読み込み
防衛省、内閣府などの協力を得て練り上げた脚本。

「この作品が何十年か先に時代劇となった時、
今という時代を記録したドキュメンタリーとして
価値が出てくると思います。
これはたまたまゴジラが出てくるドキュメンタリーだと
考えて臨みました」(柘植伊佐夫)
パンフレットより

観客はゴジラを倒す計画を事前に説明されない。
説明しておいて段階ごとにクリアして「よしっ!」となり
必ずどこかで計画が狂うというお約束は、
なし

いきなり目の前に繰りひろげられるヤシオリ作戦。
えっ?それ道具に使っちゃう?その方法でいく?
驚きに満ちた攻撃にわくわくします。


「志願にしますか」
「いえ、ローテで。」
「全員覚悟はできてます」

「礼はいりません。仕事ですから」

こういう映画に絶対にあってほしいセリフが
きちんと織り込まれていることがうれしい。
胸躍る感じ。
統合幕僚長を演じる國村隼さんの
低くおさえた声音で発せられるセリフにときめきます。

庵野監督がこだわりを貫き通してつくりあげた映画。
素晴らしかった。大好きです。
まだまだやれるという気持ちになれる
後味の良い作品です。

怒涛のように繰り出される耳馴れない言葉が
素通りするのを防いでくれたのは
長谷川博己の滑舌の良いセリフ回しがあってこそ。

竹野内豊と長谷川博己が並ぶと絵になりますね。
高橋一生、市川実日子、とてもよかった。
石原さとみはご愛嬌ということで。

「おもしろかったね~」
「本当におもしろかった!」
映画館を出たあとで語り合う50代夫婦。
好みにズレがある私たちふたりが
ここまで満場一致(?)することは珍しい。
「庵野すげー」

会議のシーンが延々と続くらしいよと
見る前に連れ合いに教えたら、
ウルトラマンだって会議の場面が
けっこうあったよねと言われました。
確かにそうだった。


「前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録」
という本で読んだ震災直後の内閣危機管理センターの様子が
スクリーンで繰り広げられたような気がしました。

それにしても改めて思います。
刻一刻と状況が変わるなかで
矢継ぎ早に判断を求められる総理大臣という立場。
あのとき、総理は福島にいくべきではなかった。



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封切り前に渋谷に出現していました。

前へ!: 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録 (新潮文庫)

前へ!: 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録 (新潮文庫)

  • 作者: 麻生 幾
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫




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探偵はBARにいる [日本映画]

暴力的であり感傷的でもあるハードボイルドな映画でした。
幕切れがなんとも切ない…
「時計を止めて」という歌詞が胸に響きます

大泉洋という人はコミカルなイメージが先行するのに
シリアスな場面の陰影のある顔がとてもさまになる
不思議な役者さんだなと思いました。
探偵(大泉)と相棒(松田龍平)のコンビネーションが
とてもよかった。
松田龍平演じる高田は
「まほろ駅前多田便利軒」での行天と役柄が似ている
しかし行天の虚無感はみあたらず、
腕っ節の強い変わり者を演じていて魅力的でした。
瑛太と松田龍平のツーショットにドキッとするのは当然だけど
大泉洋とのならびも味があってすてきです。
高嶋政伸の怪演が様になっていた
一緒に見に行ったダンナさんは誰だかわからなかったらしい
「どこにでてた?」
黒いマニキュアしてるイカれた殺し屋で駐車場で殺されたヤツと教えたら
えぇぇぇ~~~!!!

「ハードボイルド」につきものの
「危機に陥った時の、それをものともしないような軽口 」
これが様になっていてよかったです。
大泉洋にはお手のものでしょうけれど
松田龍平のボソッとつぶやくセリフも愉快でした。

「ファム・ファタール」(運命の女、そして魔性の女)も必須事項
小雪はきれいでした。
ウエディングドレス姿の壮絶な美しさ。
ああいうふうに撮ってもらえるなんて
女優として幸福なことだと思います。


私は暴力シーンが苦手で途中何度かつらかった。
しかし、こういうのは昔テレビでよくあったなと
ちょっと懐かしかったりしました。
「探偵物語」とか「傷だらけの天使」とか

カルメン・マキが出てきていきなりテンション上がった私
「時計を止めて」を歌いはじめたとき
あっこれ知ってると反射的に思ったけれど
なぜ知っているのかなと不思議な気分だった。
「ジャックス」の曲だったのね。
だったら甲斐よしひろのサウンドストリートで聞いたのだと思う。
甲斐さんはジャックスの曲をよくかけていたから。
こんなところでよみがえってくるとは。
若いころの記憶は深いところに刻まれているのだわ。

以下、これから映画を楽しむ方はご注意を

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『コクリコ坂から』 [日本映画]

『From Up On Poppy Hill』
「コクリコ」がフランス語でひなげしのことだと
映画を観たあとで知りました。

ピュアなラブストーリーという前知識があったので
ドキドキ感を期待したのですが…
う~ん、思ったほどではなくて残念。
…もしかすると期待しすぎだったのかも。
(なにしろジブリには『耳をすませば』があるから)

舞台は昭和38年。敗戦から18年経っていても
親世代は戦争を体験した人々。
主人公たちにも戦争は影を落とします。
「戦争の影」が強く印象に残りました。

親友の忘れ形見に会えるなんて
その二人が恋仲だなんて
三人のうち一人生き残った船長は
どんなに嬉しかったのだろう。

紛糾する学生集会、しかし学校側の目を欺くためなら
瞬時に敵味方関係なく一致団結。
ガリ版の鉄筆の音。
ローラーを転がし、一枚一枚刷っていく。
静かに流れる時間。

お掃除シーンが大好きです!
ほこりまみれのカルチェラタンの大掃除にわくわく
(ハウルの城のお掃除も楽しかったな)

谷山浩子さんが挿入歌をつくっていたのですね。
「朝ごはんの歌」「初恋の頃」
とてもとても谷山さんらしいかわいい曲でした。

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翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。
古いものを壊し、どんどん新しいものを
作っていこうとする気運のなかで、
横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物
「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。
そんな騒動の中、学生たちを率い、
部室棟を守ろうとする少年・俊と、
高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。
二人は順調に距離を縮めていくが、
ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?

036.gif

ラブストーリーは淡々としていたように感じる。
原作は少女マンガ。
少女マンガはコマわりでアクセントをつけるのが上手。
コマの大きさを変えたり、アップにしたり、引いてみたり。
この映画はアップと引きがうまく機能してないように思えて
どうにももどかしかった。
あまり感情を露わにしない海ちゃんの心を
もう少し上手にすくい取ってほしかった。
ゆれ動く表情を拾い上げていないわけではないから
なおさらもったいないと思ってしまいました。

空から降ってきた男の子。
そんなドラマチックなシチュエーションに遭遇したら
恋におちるのも当然です。
海が思わず駆けより手を差し伸べたのは
長女気質の為せる業ではないのかな。

海ちゃん(メル)はやらなければならない事を
きちんとがんばってこなしている。
そんなメルが晩ご飯の買い物を後回しにしたり
ひどい食事をつくってしまったり
お母さんの前で大泣きしたりするとホッとします。

お父さんがメルを守ってくれたように感じます。
カルチェラタンの取り壊しを中止して欲しいと
直談判したとき、理事長の心を動かしたのは
海の父の話がでたとき。
俊は海を意識するようになったのは
海があげていた旗に気づいたのがきっかけ。
「旗」は父のためにあげていたのだから
父を介して出会ったとも言える。

「U・W」旗――(安全な航行を祈る)

俊の返礼の旗の意味について
ひとこと映画でふれてくれたらよかったのにな。

なにはともあれ、ふたりの未来に幸あれと
心から願いながらエンディングをみた次第でございます。

コクリコ坂から サウンドトラック

コクリコ坂から サウンドトラック

  • アーティスト: 武部聡志
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: CD

以下、たいしたことじゃないけどちょっと一言
(映画を観たひとだけどうぞ)

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タグ:ジブリ
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『大鹿村騒動記』 [日本映画]

「自らの原点を確認するためにどうしてもやっておきたい」
原田芳雄が切望した企画、『大鹿村騒動記』
監督・阪本順治、脚本・荒井晴彦、主演・原田芳雄

長野県大鹿村で300年以上の歴史を持つ「大鹿歌舞伎」
シカ料理店を営む風祭善(原田芳雄)は花形役者
公演が迫ったある日18年前に駆け落ちした妻・貴子(大楠道代)と
幼なじみの治(岸部一徳)が現れる。
貴子は認知症を患っており、治は善に貴子を返すと申し出る。
それがきっかけであったように、
村ではさまざまな騒動が巻き起こる。


「忘れられないけど思い出したくもない女が帰ってきた。」
18年ぶりに帰ってきた妻・貴子を演じるのは大楠道代。
石橋蓮司、岸部一徳、佐藤浩市、三國連太郎
長らく原田芳雄の映画を観ていたファンが
共演してほしいと望んだ役者さんを
キャスティングしてくれたかのような豪華さです。

「一度目は悲劇、二度目は喜劇」
いろいろあるけれど日々は続いていくというお話。

70歳近くなっても「善ちゃん」「治ちゃん」と
ちゃん付けで呼び合う人たちばかりの小さなコミュニティ。

この映画をみていて、
津波の被害を受けた集落の人たちのことを思い浮かべた。
住み慣れた場所で顔見知りの人たちと暮らしていて
これからもそれが続いていくはずだったのに
津波が奪っていくなんて考えもしなかったはず。
本当に酷い災害だったと改めて思います。

原田芳雄はほぼ出ずっぱり。
とてもチャーミングでした。
もうそれだけでいいや。
(映画の内容は練りこまれているとは言えないけれど)

お亡くなりになったなんてやっぱり信じられない。

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舞台挨拶で車椅子を押していたお嬢さんが
役者として映画に出演していました。

壇上で涙を流す父のそばで
笑顔でいるのはつらかったと思う。
しっかりサポートする姿は見事でした。
いい家族ですね。


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原田芳雄さんがお亡くなりになりました… [日本映画]

原田芳雄さん、大好きでした。
こんなに早くお亡くなりになるなんて
残念です。


高校を卒業した私は「映画を好きな人」に
カテゴライズされたくてがんばっていた。
ぴあを片手に都内の名画座めぐりをしていたのは
70年代末期から80年代初めの頃。

そこで出会ったのが原田芳雄さんでした。
TVドラマに出ていたので
知らなかったわけではないけれど
こんなにも魅力的だということに気づいたのは
スクリーンに映しだされた姿を見てからのこと。
破天荒でありながらどこか人懐こくて憎めない
「自由」な雰囲気が大好きでした。
『祭りの準備』での役どころが私のなかでの
原田芳雄のイメージの原点です。

『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』
(1985年・森崎東監督)
無頼を具現化したかのような存在感、圧倒的だった。
『ツィゴイネルワイゼン』(1980年・鈴木清順監督)
絢爛豪華な絵巻物のような映画のなかで
野性味あふれる生気を放っていました。

時は経ち、若い人を見守る役柄が増えていきます。
木村拓哉がレーサーに扮した月9ドラマ『エンジン』
原田芳雄は主人公の養父であり養護施設の園長役。
ずっと女の子をおんぶしている園長は
ゆったりと包み込むような雰囲気でドラマを支えていて
とてもすてきでした。

大好きな映画『父と暮らせば』
娘(宮沢りえ)を見守る父親役の
緩急自在な演技、素晴らしかった。

最後は主演映画で締めくくりました。
『大鹿村騒動記』
気力を振り絞って試写会に参加し
主演としての役割を全うした。
見事な幕引きでした。

車椅子で試写会に現れたときの
面変わりした姿に息をのみ、つらい状況を察したけれど
こんなに早く逝ってしまうとは…
ご冥福をお祈りいたします。

でも、お別れだなんて思ってない。
原田芳雄が出演しているのに観ていない映画は
まだまだたくさんある。
決して、お別れではありません。

N0033908_l.jpg

葬儀のときに飾られていた写真の一枚。
『大鹿村騒動記』のロケ中、
石橋蓮司が向こうから歩いてくるのに気づいて
笑いかけたときの一枚だそうです。
いい顔ですね。
痛みに耐えて撮影していたときの表情だなんて
とても思えない。
本当に映画が好きだったんですね。




 

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