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『この世の春』 宮部みゆき [読書]

おもしろかった!

「サイコ&ミステリー」
なんて書いてある紹介文をみると
身構えてしまいますが、
サイコ風味はそれほど強くないです。


「わたしの大好きな要素 
謎解きミステリー 怪談 
元気な子どもたち かっこいい老人が
常にわたしの作品のなかでは
定番的に出てきますが 
今回も全員そろっています。」

『この世の春』特設サイト
http://www.shinchosha.co.jp/miyabemiyuki/
「作家自作を語る」より引用

元気な子どもたち
かっこいい老人
重苦しい話のなかの救いです。

北見藩で起きた「主君押込」
理由は藩主・重興の乱心
ここから物語は動き始める。

重興が幽閉された「五香苑」
各務多紀はある理由によって呼び寄せられる。
五香苑の館守・石野織部
重興の主治医・白田登
女中のおごうとお鈴
奉公人の寒吉
多紀のいとこであり用心棒の田島半十郎

魅力的な登場人物が物語を彩ります。


重興の固く閉ざされた心を
解きほぐす事はできるのか?

重興の重用をうけて成り上がった
元御用人頭の伊東成孝
常に藩主・重興の側に仕え
他人を寄せ付けなかった成孝が
カギを握っているのかと思えば
実はそうでもないという。。。

では重興の乱心の原因はどこにあるのか?
心を閉ざした重興は快復することができるのか?


以下、未読の方はご注意を

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タグ:宮部みゆき

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映画 『8年越しの花嫁』 [日本映画]

幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ


大切な人にさりげなく傘をさしかけるように
ごく自然に気負いもなく支え続ける。
そんな人たちの物語。

脚本・岡田惠和
監督・瀬々敬久
佐藤健
土屋太鳳
薬師丸ひろ子
杉本哲太

難病ものは苦手なのですが
この布陣だと観たくなります。
タイトルからハッピーエンドが
約束されていると安心します。

過剰な演出がなく
静かに胸に迫ってきます。
いい映画を観たなという
上質な後味が残ります。


記憶をなくしたあとに
それ以前の関係を維持できるのか
一から積み上げていくもどかしさの中で
もう一度愛せるのか
岡田惠和がNHK朝ドラ「ひよっこ」で
描いたモチーフは
この実話からきていたのですね。

「娘のことは忘れて」
と言われてびっくりする尚志(佐藤健)
負担になるなんてこれまで一瞬だって
思ったことなかったのでしょう。
しかし、そう言われても
尚志はまた当たり前のように
病床の麻衣のそばに寄り添う。
それを見た母のつぶやくようなありがとうに
グッときました。

麻衣が母になる可能性を閉ざさないでほしいと
母親(薬師丸ひろ子)は医者に懇願する。
揺らがない尚志の姿に
麻衣と尚志ふたりの未来を感じた母の
祈るような思いが伝わってきました。
意識のなかった間の「記憶」が
時を越えて流れ込んでくる瞬間に涙腺決壊。


オーラを消した佐藤健くんがとてもよかった。
生命力にあふれた土屋太鳳ちゃんを
静かに受け止める誠実な男を演じてすてきです。
実話だそうです。
現実を生きるお二人がこれからもずっと
幸せに過ごせますように!


backnumber 『瞬き』
この曲の出だしの破壊力は強烈ですね。
一瞬でわしづかみにされる感じ。


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